NHK「おかあさんといっしょ」の10代目体操のお兄さんで知られるタレントの佐藤弘道さんが、「脊髄梗塞」という病気を患ったという報道が入りました。
梗塞と聞くと脳梗塞や心筋梗塞などの印象が強く初めてこの病名を知りましたが、「脊髄梗塞」とは一体どんな病気なのか?
症状や原因、治療法などをまとめてみました。
体操のお兄さん佐藤弘道に突然襲った「脊髄梗塞」
今月の6月13日に所属事務所を通して、脊髄梗塞を発症し活動を休止すると発表。
2日に体調を崩し下半身麻痺となり緊急入院。
本人からは
「現在も全く歩けない状態。リハビリに力を入れて復帰に向けて頑張りたい」
と公表している。
脊髄梗塞とはどんな病気?
あまり聞き慣れない「脊髄梗塞」とは一体どんな病気なのか。
基本情報をまとめます。
症状
背中の突然の痛みから始まり、その後数分以内に両方の手足の筋力の低下や痺れが急速に進むことがある。
運動麻痺などの神経障害や感覚障害が起きることも。
尿や便をしたいという感覚が分からなくなったり、自分の意思ではうまく排泄できなくなったりする。
原因
重度の動脈硬化や大動脈解離、血管の炎症、血栓などがあげられるが原因不明の場合も多い。
背中の神経を走る脊髄の血管の一部が詰まり、血液と酸素が行き届かなくなり神経の一部が壊死してしまう。
治療法
現時点では有効な治療法はない。
可能であれば原因を治療。
原因が分からない場合は支持療法となり、リハビリで失われた機能を回復するしかない。
脊髄梗塞の予防法
原因になり得る病気や悪習慣を予防することが脊髄梗塞の予防につながります。
脊髄梗塞は血管の障害が原因が多いため、以下のような病気に注意することも大事です。
糖尿病
血液中の血糖が多い状態で動脈硬化の進展を引き起こす。
血管がボロボロになり血が固まりやすい状態を作り出す病気。
脂質異常症
血液中のコレステロールや中性脂肪が多い状態。
血管に脂の塊が沈着し動脈硬化や動脈の閉塞を引き起こす病気。
低血圧
高血圧ばかり注意しがちだが血圧の低下にも注意が必要。
脱水になりやすい状態は避け、意識的に水分補給をすることが大事。
喫煙
タバコに含まれるニコチンが血管を収縮させ、血液中の一酸化炭素が増加し動脈硬化のリスクを高める。
まとめ
突然おこる病気は怖いものです。
遺伝などが原因の時もありますが、できることはやっていて損はない。
普段から生活習慣を正すことは大事ですよね。
その時になって「あの時あーしてれば・・」と少しでも後悔することにならないように、今から少しずつでもバランスのとれた食生活や適度な運動などをしていきましょう。
【参考資料】
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