訪問入浴に立ち会って感じたこと

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我が家では要介護5の義母を在宅介護しています。

もうかれこれ18年目に突入。

様々な介護サービスを使っておりますが、その中の1つ訪問入浴。

今までずっとお世話になっていた訪問入浴事業所が、人手不足のため先月で終わってしまい、今月から新しい事業所にお願いすることになりました。

新規の事業所なので私も立ち会うことになり、そこで色々考えさせられたことがあるんです。

目次

新規の事業所だから心配事が多い

新しい事業所となると心配事が増えます。

健常者が普通にお風呂に入るのと違い、我が家の義母のような完全寝たきりの人は、気をつけないといけないポイントがたくさんあるんです。


例えば我が家の義母は、気管切開で腸瘻(ちょうろう)をしているため、まずはそこを気をつけなければなりません。

気管切開からお湯が入らないようにしなければならない。

腸瘻も引っ張らないようにしなければならない。

あとは腕の部分の皮が薄くなっているので、ちょっと掴んだだけで剥けてしまうんです。

だから極力腕の部分は掴まないようにする。

掴むならそっと掴むか、下の部分を支えるようにもつ。

他にも、こういった義母の状態に応じて気をつけなければならないことがあり、初めての事業所だったので訪問入浴に立ち会うことに。

そこで1つ1つの作業を見守りながら「あっ腕気をつけてください」とか「そこはこういう風な感じでお願いします」とかのやり取りで共有していくわけです。

今まで来ていた事業所は数年間お世話になっていて、義母に対する気をつけなければならないことは、全てインプットされていたので完全に安心できましたが、新規ではそういうわけにはいきません。

訪問入浴のスタッフを見ていて思ったこと

はっきり言ってすごいですよね。

気をつけなければならないことは、何も我が家だけではなく各利用者によって様々。

それを訪問するたびに使い分けて入浴させていくわけです。

それも肉体労働。

気をつけなければならない部分が多いながらも体力的にもハード。

本当に頭の下がる思いです。

訪問入浴はだいたいスタッフが3〜4人で来るのですが、新規で来たスタッフは3人。

それもそのうち2人が女性でした。

2人とも見た目でいうと多分60歳前後ぐらい。

男性のスタッフは力仕事を基本的に率先してやりますが、女性のスタッフもかなりハードに動きます。

見ていてこちらが腰が痛くなるぐらいのハードぶり。

そんなきつい仕事にも関わらず、湯船に浸かっている義母に笑顔で「気持ちいいですか?背中が痒いですよね。もう少し入念に洗いましょうね」などと話しかけてくれます。


いやぁ〜本当に感謝、感謝です。

介護業界はもっと上げるべき

今よく話題にもなっていますが、介護業界は賃金が安い。

そのため人手不足に繋がっています。

こうやって目の前で実際に働いている姿を見ていると実感するのですが、かなりハードな仕事なんです。

それプラス気をつけなればならないことや、各利用者に合わせたケア方法だったり気遣いだったり。

心身ともにかなりきつい仕事内容。

でも現実はかなり賃金が低いんです。

それでも笑顔を絶やさずに、一生懸命にやっている姿を見ていると切なくなります。

我々介護者は介護サービスを使わないとうまくやっていけない生活。

その介護サービスで働く人達の給料は、今の2倍ぐらい上げてもいいぐらいだと思うんです。

最後に

今の社会を見ていると、少子化問題がどうとか色々騒がれています。

確かに日本の将来を考えたら大事な問題なので今後も真剣に考えなくてはなりません。

変わって介護はそこまで手を打たれない。

年金問題もありそこまで手厚くできないのか、詳しい事情までは分かりません。

でも現在介護を受けている世代は、少なくても今までの日本を支えてきた人たちがほとんど。

高度経済成長期の真っ只中で、頑張ってきた人たちということも忘れてはいけないと思うんです。

そしてそれを支える介護で働く人々。

もっと社会的に認められるレベルになって欲しいなぁと思います。


難しい問題ですがそんなことを考えてしまい、なぜか切なくなった訪問入浴での立ち会いでした。

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