介護。
特に寝たきり介護者には必要な三角クッション。
言葉の通り三角形をしたクッションですが、
- 三角クッションとはどういうグッズ?
- なぜ寝たきり介護に必要なのか?
- わが家の使い方
の3点のポイントに絞ってご紹介したいと思います。
寝たきり介護には必須の三角クッション
この写真はわが家で長年使用している三角クッションで少々薄汚れていますが、長いものと短いもの1つずつ使用しています。
それではどんな介護グッズなのか早速ご紹介したいと思います。
1.三角クッションとはどういうグッズ?
三角クッションは長いものを見るとある程度想像できるかと思いますが、寝た状態のままで布団と背中の間に挟んで使用するものです。
短いものはさらに使い方がいろいろありますが、長いものと同様で布団と背中もしくはもう少しピンポイントの箇所に挟んで使用します。
2.なぜ寝たきり介護に必要なのか?
介護グッズと言えど自力で動ける要介護者には必要のないグッズで、この三角クッションは自力で身体を動かせない完全に寝たきり介護者に必要なグッズ。
なぜ必要なのか?
それは床ずれ防止のためです。
床ずれとは
国立循環器病研究センターのホームページ
マットや布団、車椅子などと接触する部分の皮膚が、長い時間、続けて圧迫されて血流が悪くなり、その結果、皮膚や皮下組織、筋肉などへ酸素や栄養が行きわたらなくなり、死んでしまった状態になることです。
床ずれは怖いんです。
わが家の要介護5の義母も過去に介護施設で大きな床ずれをお尻につくられ今でもそのあとがクッキリと残っていますが、ひどくなると皮膚が死んでしまうんです。
寝たきりの要介護者は自力で動けないために寝返りを打てません。
常にダラッとした脱力状態なので布団の上でずっと同じ姿勢のままだと床ずれを起こしてしまいます。
その床ずれ防止をするためにある一定の時間ごとに、寝ている姿勢を変えて同じ部分が圧迫されないようにするために三角クッションを使います。
3.わが家の使い方
要介護5の義母は数年前までは2時間ごとにこの三角クッションを使用していました。
介護業界用語で「体位交換」と言って体交と一般的に呼ばれていますが、仰向けの後は2時間おきに義母の背中の右下、左下に三角クッションを挟み体交をしていました。
こんな感じです。
仰向け⇒右⇒仰向け⇒左⇒仰向け⇒・・・(繰り返し)
当時はこの作業を時間通りやるという事も在宅介護ではなかなか大変なことでしたが、現在は介護ベッドが自動で体位交換をしてくれるものや床ずれ防止のものが主流になっています。
メーカーにより仕様が違いますが時間設定もでき、その時間がくると自動でマットが傾いたりマットの圧が変わったりするものがあるのです。
現在は我が家でもこのベッドを導入しているのでわれわれ介護者が体交をやる必要はなくなりました。
でも現在でもこの三角クッションは使用しています。
それは義母の痰出しのための体交をするためです。
現在の義母は喀痰吸引が必要で気管切開をあけていますが、痰が少々硬めで上がってきにくい時があるんです。
担当の看護師さんの勧めもあり、1日に数回定期的にやっています。
床ずれ防止の体交とは若干違く、角度をかなりつけて時間も短めの体交。
それをやることにより気管内にたまった痰が右左と移動し吹き上がりやすくなったので、誤嚥性肺炎防止にも繋がっています。
まとめ
一般的な体交から現在は痰出しのための体交、たまには僕自身の昼寝用の枕と(笑)使い勝手抜群のグッズです。
- 基本的に布団と背中の間に挟んで使用する
- 寝たきり介護者のための床ずれ防止
- 各家庭で使い方は様々
介護専門のブログも始めました!
今までの経験から得たことを中心に書いたブログになっています。
同じ環境の方はのぞいてみて下さいね。
コメント