先日私の母親が上京しました。
私は出身が宮城県で、高校を卒業してすぐに出てきました。母は現在、弟家族と同居しており私は妻の母と同居しております。
妻の母は要介護5の寝たきりの状態でして自宅介護を始めて10年目になります。
ですので色々あり私の母と妻の母は対面したことがなく、今回念願叶って会える事になったのです。
東京駅まで迎えにいき、まずビックリしたのが今年で72歳になる母が大きなリュックを背負って新幹線を降りてきた事でした。
それもかなり重い。男の私でも肩が凝るくらいです。中には、お土産やら何らやらが色々入っていてありがたかったのですが、重さの原因は果物でした。梨や柿がゴロゴロ。そんなに食べきれないと思えるほど沢山入っていたのです。
さて早速家に向かい母親同士のご対面です。私はハンディーカメラを持ち撮影の準備。
妻の母は気管切開というものをしていますので、声が出せません。それに加え四肢麻痺ですので身体も自分から動かせない状態。しかし意識はしっかりとしていて、目や口の動きなど表情で話が伝わっているのが分かります。
到着し早速手洗いとうがいをしご対面。私の母が深くお辞儀をし挨拶を言いました。妻の母はずっと見つめたまま何か言おうとしているのが分かりました。多分挨拶してくれたんだろうなぁと思います。
この日ついていてくれたヘルパーさんが、この光景を見てウルっときていました。優しいヘルパーさんです。この後ヘルパーさんに頼み4人の写真を撮りました。なかなか実現出来なかったので宝物の一つになりました。
少し2Fの部屋で休み、夕食に出かけその後3人でカラオケスナックに歌いに行きました。母は歌いませんでした(≧∇≦)
夜の23時過ぎまで楽しんだのか、家に着いたら母親は早々と寝てしまい、いつも早起きなのに次の朝は8時過ぎまでぐっすり寝ていました。
いつもは朝とても早く起きていて昔から4:30~5:00には起きている人ですので、慣れない家に来てこの時間まで寝てくれた事は、嬉しかったです。本人も起きてからトイレにも起きずにこんなに寝たのは久しぶりと言っておりました。^^
その後、朝風呂してもらいその間に妻が朝食を作り3人で食べました。
今日はもう田舎に帰る日です。何泊かさせてあげたいのですが、うちは自宅介護をしております。ずっとヘルパーさんも入っているわけではないので、普段の昼間は妻がつきっきりで見ています。まして私も仕事がありますので残念ですが、少ない残り時間で何かやってあげたいと思い行きたい所がないか聞いてみたところ、巣鴨に行きたいと言うので連れて行ってあげました。
服を何着か買ってあげましたが、少々心残りなことが・・・
私の母はとても小さいのでサイズがSなのですが流石のおじさまおばさま方の原宿でもSサイズが少なくあまり買ってあげられなかった事です。それでも本人はとても喜んでくれたようです。
そろそろ帰りの新幹線の時間が近づき東京駅に向かいます。色々お土産を買ってあげ、いよいよ最後のお見送りです。
入場券を買いホームまで行き母が窓際の座席に乗った時です。
ビックリしたのですが小さく座っている母がハンカチを目に当てながらウルウルしてるではありませんか!?
さらにビックリなのが隣にいる妻も泣いているではありませんか!!??
この光景をみて私まで・・・
おっと危ない!!
男は簡単に涙目を見せては行けない !!
堪えました
グッと
母と妻はかなり距離が近づいたように感じました。
背中が少し丸まった母
シワが増えた母
小さくなった母
いつまでも子供扱いをする母
あの名曲のお袋さんがどこから聞こえてきそうです♫
いい歳こいて少しホームシックにかかったかもしれませんT^T
この2日間は短かったですがかなり印象深い濃い時間を過ごせました。
親孝行したい時に親はなし
その言葉が心に染みるそんな週末でした。
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