【在宅介護】経管栄養とは?歴9年目の我が家の義母はこんな成り行き

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介護で使われる専門用語。
漢字を書くのが難しい言葉も多いですよね。介護に携わる方、とくに老老介護をしているご家族は理解しにくいと思います。

そこで今回は要介護5の義母を在宅介護で看て14年目の僕が、普段よく使う言葉をピックアップしてみました。普段どんな時に使用しているのか我が家の実例を挙げてご紹介したいと思います。

この記事で理解を深めてくれて難しい専門用語に少しでも身近に感じてくれたら幸いです。

今回は『経管栄養』。

一体どういうものなのか?を分かりやすく説明したいと思います。
 

経管栄養とは?歴9年目の我が家の義母はこんな成り行き

目次

経管栄養とは


食事を口から摂取できなくなった場合に、鼻(経鼻栄養法)や腹部(胃ろう栄養法)から胃に直接カテーテルを通して栄養補給を行う方法のこと。

高齢者は咀嚼(そしゃく)や嚥下機能(えんげきのう)が落ちてきます。

※咀嚼=食べ物をかむこと、嚥下=飲食物を飲み込むこと

そのために飲食をするとむせやすくなり、それが原因で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす可能性が高くなります。誤嚥とはつまり飲食したものがうまく食道を通って胃に流れ落ちないで、気管に間違って入ってしまうのです。

そうすると咳き込んでむせやすくなります。たまに我々もありますよね。その咳き込みが高齢になるにつれ起こりやすくなるのです。その気管に入った飲食物が溜まっていくと最悪菌になり肺炎を起こしてしまうのが誤嚥性肺炎です。命を落とすこともある怖い病気です。

この誤嚥性肺炎を防ぐ手立てとして口から咳き込みやすくなった人は、経鼻栄養法や胃瘻などで栄養剤や水分を摂取することになります。

在宅介護での我が家の義母の経管栄養歴


在宅介護を始めて14年目に突入。最初の頃の義母の状態よりも大分変わってしまいましたが、今日も義母は穏やかにに過ごせています。そんな義母はどんな感じで経管栄養に切り替わっていったのかご紹介したいと思います。

初めての経管栄養は経鼻栄養法

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そんな義母も在宅介護を始めてから3年目にして残念なことに誤嚥性肺炎を起こしてしまいました。

病院に即入院し集中治療室へ。先生から出た言葉は「お母さん大分身体がやせ細っているね。栄養しっかり取れてないから経鼻栄養法をおすすめするよ。」との言葉。

また「生きてもあの身体の細さではあと2〜3年」とまで言われました。それがきっかけで経鼻栄養法を始めたのです。

義母の片方の鼻の穴からカテーテルを通して胃の中まで。誤嚥を起こさないように、このカテーテルを使い直接胃まで栄養剤や水分を落とし込むのです。

鼻からカテーテルが通っていると言っても口からも飲食はできます。ただやっぱり嚥下機能が落ちているので、たまに少しずつ慎重に摂らせていました。最終的には経鼻からの摂取のみになってしまうのですが・・。

2年後の経管栄養は腸瘻へ

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先生から胃瘻ならぬ腸瘻をすすめられました。胃瘻と腸瘻の説明は長くなるので割愛しますが興味のある方はこちらをどうぞ。

経鼻栄養法から腸瘻に勧められたのは、経鼻だとどうしてもカテーテルを片方の鼻から喉を通り胃まで通すので少し苦しいのと、カテーテルを鼻の片隅にテープで固定するのでその部分がかぶれてくるということなどが義母にとって負担になるという理由からです。

また実際に2〜3回あったのですが、当時はまだ義母も右手は動かせていて鼻に入っているカテーテルを抜いたことがありました。

これらの理由から腸瘻にしたのです。

現在の義母


継続して腸瘻で義母は安定しています。栄養もしっかり取れていてバイタルもバッチリです。口から食べられなくなってしまいましたが、栄養をしっかり摂れているので良しとしています。

本人からすれば食べる喜びを失ってしまいましたが、どうしても嚥下機能が落ちてきたのでしっかり飲み込むことができません。こればかりは致し方ないことです。

可哀想ではありますが、その分我が家で僕達と少しでも長く一緒に過ごせればと思っています。

最後に


高齢になるとどうしても飲み込む力いわゆる嚥下機能が落ちて誤嚥性肺炎の可能性が上がるのは仕方のないこと。

命を落とす危険性さえあるので、同じようなご家族の方は選択肢の一つとして考えてもいいかもしれません。

僕は医者ではないので鵜呑みにして欲しくはありませんが、やっぱりしっかり口から食べることが難しくなってくると栄養も行き届かずだんだん痩せ細ってしまいます。

同じようなご家族の方は担当のお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

より快適に過ごせるように。

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