今回は『経管栄養』。
経管栄養とは
食事を口から摂取できなくなった場合に、鼻(経鼻栄養法)や腹部(胃ろう栄養法)から胃に直接カテーテルを通して栄養補給を行う方法のこと。
※咀嚼=食べ物をかむこと、嚥下=飲食物を飲み込むこと
そのために飲食をするとむせやすくなり、それが原因で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす可能性が高くなります。誤嚥とはつまり飲食したものがうまく食道を通って胃に流れ落ちないで、気管に間違って入ってしまうのです。
そうすると咳き込んでむせやすくなります。たまに我々もありますよね。その咳き込みが高齢になるにつれ起こりやすくなるのです。その気管に入った飲食物が溜まっていくと最悪菌になり肺炎を起こしてしまうのが誤嚥性肺炎です。命を落とすこともある怖い病気です。
この誤嚥性肺炎を防ぐ手立てとして口から咳き込みやすくなった人は、経鼻栄養法や胃瘻などで栄養剤や水分を摂取することになります。
在宅介護での我が家の義母の経管栄養歴
初めての経管栄養は経鼻栄養法

病院に即入院し集中治療室へ。先生から出た言葉は「お母さん大分身体がやせ細っているね。栄養しっかり取れてないから経鼻栄養法をおすすめするよ。」との言葉。
また「生きてもあの身体の細さではあと2〜3年」とまで言われました。それがきっかけで経鼻栄養法を始めたのです。
義母の片方の鼻の穴からカテーテルを通して胃の中まで。誤嚥を起こさないように、このカテーテルを使い直接胃まで栄養剤や水分を落とし込むのです。
鼻からカテーテルが通っていると言っても口からも飲食はできます。ただやっぱり嚥下機能が落ちているので、たまに少しずつ慎重に摂らせていました。最終的には経鼻からの摂取のみになってしまうのですが・・。
2年後の経管栄養は腸瘻へ

また実際に2〜3回あったのですが、当時はまだ義母も右手は動かせていて鼻に入っているカテーテルを抜いたことがありました。
これらの理由から腸瘻にしたのです。
現在の義母
本人からすれば食べる喜びを失ってしまいましたが、どうしても嚥下機能が落ちてきたのでしっかり飲み込むことができません。こればかりは致し方ないことです。
可哀想ではありますが、その分我が家で僕達と少しでも長く一緒に過ごせればと思っています。
最後に
命を落とす危険性さえあるので、同じようなご家族の方は選択肢の一つとして考えてもいいかもしれません。
僕は医者ではないので鵜呑みにして欲しくはありませんが、やっぱりしっかり口から食べることが難しくなってくると栄養も行き届かずだんだん痩せ細ってしまいます。
同じようなご家族の方は担当のお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
より快適に過ごせるように。
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