【介護の現実】もう弱者を苛めるのはやめてくれ!介護者には悲しすぎる新聞記事を読んで

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以前に朝刊を読んでいてこんな記事を見つけた。

高齢者施設 虐待最多621件

昨年度深刻な人手不足背景か


今回は在宅介護14年目、その前は老健・特養で7年間過ごしてきた要介護5の義母を看てきた僕からの視点で、この記事を読んで思った事を書いてみようと思います。

【介護の現実】もう弱者を苛めるのはやめてくれ!介護者には悲しすぎる新聞記事を読んで


あくまでも朝刊に載っていた記事は厚労省が発表したものなので明るみに出た数字。

そのことを理解したうえで述べたいと思います。

目次

1.最近明るみに出てきただけで以前からあった悲しい虐待

ハッキリ言ってこの手のニュースは最近よく聞く。

高齢化社会になった現在だからこそ明るみに出やすくなったが、僕から言わせてもらえばこのような話は介護保険制度が始まった約20年前からもあった悲しい現実である。

当時は今ほど介護という話題が上がっていなかったので明るみには出なかっただけで、現実僕の義母や友達のお母さんも虐待にあったことがあるのは紛れもない事実だ。

2.人手不足が背景かと書かれているがそれだけではない

人手不足と虐待の関係は全くないとは言えない。

人手不足だと1人の仕事量が自ずと増えるので何人もの入所者を看なくてはいけない。そうするとどうしても無理が生じ全員にしっかりとケアが行き届かなくなる。

そこで人によっては適当なケアになったりもしくはほったらかしたり、挙句の果てにはストレスが溜まり虐待へと発展するケースが大抵だと思う。

しかし20年前からも虐待はあった。今ほど介護施設や要介護者も多くなかった時代。

その当時でも悲しい話だが虐待はあったのである。

現在の人手不足だけが原因というのは明るみに出てその理由が出ただけで、20年前にも虐待はしっかりと存在していた。

結局はどの時代も職員の人間性、性格が一番問題だと思う。

3.家族や親族らによる虐待判断の件数も過去最多

朝刊には施設職員以外にも家族などの殺人や心中、虐待で亡くなっている人もいると書かれていた。

僕が小さい頃などには必ずおじいちゃんやおばあちゃんの介護をしている家族が親戚の中にはいたものだ。

時代が変わり大家族から核家族へと変わり『家族が支える』という形が崩れて介護保険制度が出来た。

それでも施設には入らず自宅で看ている人が多いのも現実。

この家族や親族らによる虐待は今の時代を反映していると思う。年老いた夫婦同士で支え合う老老介護や、中年になったひきこもりの子供による虐待などもあろう。

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4.僕の義母も実際にあった虐待

朝刊によると虐待の種類は暴力や拘束といった身体的虐待が57.5%、暴言などの心理的虐待が27.1%、著しい減食や長時間の放置を含む介護放棄19.2%とのこと。

現在も看ている要介護5の義母も過去にお世話になったいろいろな施設で虐待にあってきたのは事実。

簡単に説明すると、

  • おしりにひどい床ずれをつくられた(今でも跡が残っている)
  • 足の骨を折られた
  • 断りなしに長い髪を刈り上げが入るまでのショートカットにされた(いわゆる特養カット)

またこんなこともあった。

老健でお世話になっている時のこと。

ある日、面会に行った実の娘の妻が母の部屋へ入った時のこと、ちょうど部屋のカーテンは閉めてられていて、カーテン越しにこんな声が聞こえたのである。

男性職員が手をしっかり動かせない義母に

「しっかりと取れよ!こんなのも取れねぇーのかよ!」

妻はとっさにカーテンを開けて注意し事務所に通告したのはいうまでもない。

5.施設では弱者が虐待の対象になりやすい

虐待を受けた内訳で【認知症の人が85.0%を占める】との記事内容。

最低ですよね。

認知症は病気です。本人は自分の意志とは違う行動をしたり記憶を忘れたりする病気。

まして職員はそのような知識を勉強しているはず。

それでも虐待をするということは弱い者苛めの何物でもない。

僕の義母は認知症ではないですが、要介護5で脳出血で倒れているので意識が調子の良い時と悪い時があります。

そんな義母も虐待の対象となりやすいのです。

普通に会話が出来て自分で身体が動かせて意識がはっきりしている方は、他人に自分の意志でSOSを出せます。

しかし認知症の方や僕の義母のような人は、自ら発信することが困難なのを分かっているので虐待の対象にするのです。

6.だから在宅介護に踏み切った現実

これまで述べてきたようにいくつかの施設にトータルで7年間お世話になりましたが、ひどい経験ばかりしてきました。

もちろん中にはとても優しく正義感にあふれた職員もいましたが、どこの施設にも1人ぐらいは要注意人物がいました。

最終的にはこの現実の介護施設に幻滅し、とても恐怖を覚えたので在宅介護に踏み切りました。

7.最後に

現実と理想がかなりかけ離れた介護の世界。

実際にいくつかの介護施設や訪問介護も利用していく中で見えてきた悲しい現実。

介護はやったものにしか分からない辛さがあります。心身ともにかなりきつく、下手すれば共倒れにもなりかねません。

そんな家族を支えてくれる各介護サービスでこんな悲しすぎる現実があるのです。

もちろん先ほども言いましたが悪い人たちや変な事業所ばかりではありません。そういった良い所は逆にまだまだ少なく感じるのは僕だけでしょうか?

弱者の手助けをしてくれる介護の仕事に携わっている方には頭が下がりますが、その中にそんな人たちのイメージを悪くするものがいる。

最後に虐待をするものに聞きたいことがある。


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