【要介護5の在宅介護】いままでの義母の過酷な介護生活史

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要介護5の義母を在宅で介護して今年2019年で13年目に突入しました。
現在は介護環境もかなり整ってきて義母は安定していて僕達夫婦も自分の時間を持てるまでになりました。
ここまで来るのに一言では言い表せないほどのイバラ道を歩いてきましたが、今は3人で落ち着いた日々を送れています。
さてここで義母の介護生活の歴史を改めて振り返り、どんな経歴なのかご紹介したいと思います。
介護生活20年目を迎える義母の経歴


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2000年1月 脳出血で倒れる

当時義母は地元で一人暮らし。庭先の畑仕事中に倒れたまたま隣の人が発見し救急搬送される。数10時間の大手術のうえ命は助かるが医者からは余命は短いと宣告される。
皮肉にも何かの縁なのか、この年の4月から介護保険制度が始まりました。実の娘の妻は当時まだ僕とは知り合ってなく、1人で義母のリハビリと介護を毎日仕事が終わってから病院に通い頑張っていたらしいです。

妻は一人っ子で父親は幼少の頃に離婚して母子家庭だったので頼る人がいなく完全に一人で奮闘。その後新しく始まった介護保険で要介護5の認定を受け、数か月の病院生活から介護施設へと移りました。

2000年〜2007年4月 老健で過ごす

妻の話によると最初に入った老健はかなり酷かったみたいです。施設の医者と相談員がグルになり義母がMRSA(感染症)にかかったと言い施設から出さないようにウソをつかれました。最終的には診断書を見せてくれと言ったら誤診だったと言い訳をしその施設を出れましたが・・。

2件目の老健ではお尻に大きな床ずれをつくられました。体位交換をしてないズサンなところで現在は完治していますがお尻には床ずれの跡が今でもクッキリ残っています。

その後は噂で聞いた良い老健を知りお世話になりました。噂通りとてもいいところでスタッフには優しい人が多くある程度安心して任せることが出来る施設でした。

一般的に老健は3ヵ月ぐらいで出されるのですが、事情を組んでくれたのか特別に数年おいてくれました。しかしとうとう出て行かなくてはならない時がやってきました。


2007年5月~7月 特養で過ごす


老健に比べ特養は料金が安い所と終身まで看てくれます。3ヵ月ごとに出される老健で常に肝を冷やすよりは一つの施設でシッカリ看てもらった方がいいのではとの考えから特養を探し何件か申し込みました。

特養は入所するのに順番待ちがかなりあり、いつになったら入れるか分からないぐらいです。しかし要介護5の義母は優先されてある施設に入れることになったのです。

当時は妻と「超ラッキー!」と喜びました。最初は・・・。しかしそこの施設はとてもずさんなところで3か月の間に2回もノロウイルスにかかったり、ひと言も断りなしに義母の髪の毛を刈り上げるまで短くされたり、食事介助を全くしてくれなっかたり・・・とビックリ&ドッキリ的なところが盛りだくさんの施設でした。入所して3か月目に「このままここにいたら殺される!」と思い在宅介護を決意しました。

2007年8月~現在 在宅介護スタート


義母の命を守りたい一心で引き取った僕達。でもその考えはかなり甘かったようです。在宅介護は想像を絶するものでした。

義母は要介護5。

当時は手は動かせたので食事の時は自分で摂れました(スプーンで食べられる状態ですがスプーンにのせた食事を全て口に運べるほどの状態ではなく途中でこぼしたりする時もあるので食事介助は必要)。

完全寝たきり状態なので全ての介助が必要です。食事・歯磨き・退位交換・着替え等々。今でこそこれらの事は簡単にできるようになりましたが、始めた当時はオムツ交換一つとっても汗
だくで時間もかかりかなり苦労しました。

介護の厳しさや辛さを実感した時でもあります。でも施設に預けることを考えると自宅にいる義母はとても安心なわけです。そこから僕らの在宅介護生活が始まり今に至ります。

最後に


誰にでも訪れるであろう介護。

親、伴侶、兄弟など誰でも歳をとれば必要になってくる可能性が出てきます。若い頃は親も元気だし自分も遊びに夢中で全く無縁で微塵たりとも考えたことがありませんでした。お陰様で僕の親は元気ですが、妻の親はお伝えした通り介護生活を送る人生です。

もし身内に介護が必要になった時に100%携われるかというと、そうでない人の方が殆どだと思います。人それぞれ生活環境も違いますし自分たちの生活もあります。介護をするという事は簡単な事ではありません。

僕達は環境や今までの経緯で在宅介護の道を選びました。そして現在は在宅の介護環境も大分整い、自分たちの時間も少しは持てるぐらいまでになりました。

ここに来るまでには何年もの間、介護世界の色んな現実をみてきました。これらの経験はきっと現在介護に携わっている方やこれから関わっていく方の少しでも参考になるのではと思っています。今現在も在宅介護はやっていますが僕達の介護経験を発信し、そういった方たちの一助に少しでもなれればと思っています。

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