平成最後の4月30日の朝。
ランニングから帰ってきた僕に、夜勤で入ってくれている介護ヘルパーさんから
「すみません。ちょっと〇〇さん(僕の義母)の腸瘻がいつもより長くなっているような気がするんでちょっと見てもらえますか?」
と突然言われました。
義母の部屋へ行き腸瘻部分を見てみると、確かにお腹から出ている腸瘻のカテーテル部分がいつもより長い気がします。慌てて2Fにいた妻を呼びだし一緒にみてもらうと、いつもより10㎝ぐらいは出過ぎています。
妻はそっとお腹の中へカテーテルを押し込んでみたらスルスルと入っていきました。
その後すぐにかかりつけの病院へ電話をして状況を話したら、看護師さんが先生に伝言をしてくれ折り返し電話をくれました。
「本人が痛がっていたり熱が出ていなければ大丈夫との事ですが、腸瘻のカテーテルが勝手に出てくることはないので何かの拍子で引っ張ってしまったのでは。今日は担当医がいますので午後でしたらレントゲンで診れます。」
夜勤のヘルパーさんが体交や薬の注入時などに腸瘻カテーテルを何かの拍子で引っ張ってしまったと思いましたが、とても優しくいい人柄なので責めるわけにもいかず(妻は少々注意しましたが)、それよりも義母が心配でした。
腸の中で押し戻した腸瘻カテーテルが変な向きで入っていないかとか腸を傷つけていないかなどの不安が出て来たので、せっかくいつも診てくれている先生もいるしレントゲンで診てくれると言ってくれているので、急遽病院に連れて行くことにしました。
病院に行くには義母を車いすに乗せて連れて行くのですが、GW真っただ中の急なこと。今度は介護タクシーが中々つかまりません。いつも頼んでいる所は予定がいっぱいとの事。そこの知り合いにも何件か聞いてもらいましたが全く捕まらず。
結局、病院に電話して知っている介護タクシーを何社か教えてもらいようやく捕まえることが出来ました。(車いすの家族をもつ方は何社か介護タクシーの連絡先をとっておいた方がいいと思います。)
病院に着き休みだったので中はガラガラ。

待つこと数分。すぐに義母を診てくれました。義母は痛がっている様子も全くなかったのですが、腸の中で腸瘻カテーテルが腸を傷つけたりしていないかだけが不安にさせます。
レントゲン室に入り30分弱でしょうか。いつもよりも時間が長く感じられましたが処置が終わり担当の先生が出てきて説明をしてくれました。
「腸の中は全く問題なく押し戻した腸瘻カテーテルはきちんと入っていました。今回腸瘻カテーテルが出ていた原因は抜けないようにお腹の中でストッパーの役割を果たしているバルーンがあるのですが、それが破損していました。」
何と!
そんなことがあるのか!?
初めて知りました。
腸瘻の詳しいつくりまで知らなかったのでビックリです。
そのストッパー的役割をするバルーンは先生曰く劣化で破損したとの事。
義母がつけている腸瘻タイプのものは半年に1回新しいものと交換をするために通院しています。来月交換予定だったのでその前に今回は破損してしまったのです。問題はなく新しいものに交換してもらい無事帰ってこれた義母。
平成最後にとてもビックリした介護ハプニングでした。(その後妻はその日入ってくれていた介護ヘルパーさんに謝りました。)こんなことがあるなんて初めての事なので勉強にもなりました。
いやぁ~ビックリした。とりあえず入院騒ぎにならなくて良かったです。
あとで調べたのですが簡単な腸瘻のつくりをご紹介しておきますので、胃瘻・腸瘻のご家族はご参考にどうぞ。
上図の腸内(胃内)に入っているストッパー的役割のバルーンが破損してスルッとカテーテルが出てきたのが今回の原因でした。
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