在宅介護13年目 気管切開のカニューレ交換現場を初めて見て思った事。

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義母を在宅介護して13年目になりました。

義母の状態は大分変わりましたが、元気に過ごしています。
現在の義母は
  • 四肢麻痺
  • 腸瘻
  • 気管切開
  • てんかん
という状態です。
そのため僕達または介護ヘルパーさんで常に付き添っていないといけない環境です。
今は介護環境が大分揃ってきたので、結構な時間をヘルパーさんが見てくれています。
そんな義母は、ほぼ365日24時間ベッドの上で過ごしていますが、2週間に1回のペースで担当の先生が往診に来てくれます。
義母のバイタルをチェックして、その時の状態にあった薬を処方してくれています。
と同時に、たまに血液検査のための採血や時期によってはインフルエンザの予防接種などもやってくれ、非常に感謝しています。
あとは、気管切開のカニューレ交換を毎回やっているようです。
ようですと言うのは、往診の先生は毎回平日の夕方前に来るので、僕はいつも仕事で立ち会えません。
妻がいつも立ち会っているので色んな話を聞いているのです。
気管切開というのは首から気道まで穴を開けてカニューレという器具が入っています。
そのカニューレ交換を定期的にやっているのですが、話を聞くと首に入っているカニューレを手で引き抜き、開いている穴から一旦喀痰吸引し、新しいカニューレをまたはめ込むというのです。



IMG_8571

それって結構すごいですよね。
カニューレを外すと首に穴が開いている状態ですよ!
最初気管切開を開けたばかりの時は、その穴から出血がすごかったらしいです。
話を聞くだけでも怖いですが、何とそのカニューレ交換を初めて見れました。
年も明けて1/4に先生が往診に来てくれるとの事。
僕は仕事が正月休みだっだので先生にも新年のご挨拶ができますし、いい機会なので立ち会うことにしたのです。
当日。
先生がお見えになって久しぶりに会いました。
ご挨拶をして先生が義母の最近の状況を妻に聞き、バイタルをはかり、ひと通り終えてから、いよいよカニューレ交換です。
先生が薄い手袋をし新しいカニューレを出します。
手袋越しに消毒をし、義母にハマっているカニューレをすっと抜きました。
うぉ〜〜〜!!
義母の首に穴が開いている〜〜〜!!
当たり前といえば当たり前ですが、目の前でカニューレの抜けた状態の義母が!!!
でも出血は全くしていなく、よく見ると大きめのピアスの穴って感じでした。
よかった〜〜。
穴の中のものが見えなくて・・・
一体どんなグロい想像をしていたのかって、突っ込まれそうですが、想像していたよりも激しくなくてよかったです。
しかし義母はとても苦しそうでした。
当然ですよね。
首に入っているものを抜かれて、吸引されて、また挿入されるわけですから。
とても可哀想に思えましたが、気管切開をしている人にはやらなければならないことです。
こんな大変なことを義母は2週間に1回やっているのかと思うと、切ない気持ちにもなりました。
それでも一生懸命に生き続ける義母。
そんな光景を目の当たりにして、切なさと同時に強く生きる義母を感じました。
その数時間後にスヤスヤ寝ている義母の顔を見て、勇気づけられたのと同時に、色々考えさせられるキッカケにもなりました。
介護を通して教えられることって、たくさんあるような気がします。
そんな事をまた実感できた1日になりました。



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