要介護5の義母を在宅介護して早12年。
ここに来るまでにはかなり波乱なことばかりでしたが、最近はやっと介護環境が整い始めました。
夜の寝る時間もしっかり確保できるようになりましたし、自分達の楽しむ時間も少しずつですが、とれるようになりました。
そんな生活ができるようになったのも、介護ヘルパーさんの力があるからです。
しかし誰でも良いという訳ではありません。
安心・信頼ができる人だからこそ、僕らの代わりに義母を診てもらい、僕達も介護の事は忘れて休めるのです。
今ではそんな安心・信頼のおけるヘルパーさんばかりですが、ここまでには長い年月を要したのです。
やはり人間ですからいろんなタイプの人がいます。
うちは誰でもいいという事だけは避けてきました。
安心・信頼のおけるヘルパーさんでないと、僕達も安心して休めないし、息抜きもできないからです。
そんなわけで色々なヘルパーを今まで見てきたわけですが、過去にはとてもヒドイまたは理解できない人がいましたので、振り返りたいと思います。
自分の声量を調整できなく自分自分の介護ヘルパー
夜勤で入ってくれていた30代男性。
介護自体は初めてで喀痰吸引も未経験でした。
僕達は介護経験の有無は問わず、とにかく性格重視で選ぶようにしています。
この介護ヘルパーも性格は素直で、前向きな姿勢が見えたので頑張ってもらう事にしました。
人によってはうちの研修を受けて独り立ちするまでには、だいたい10回前後ぐらいかかります。
研修時も教育してくれている先輩介護士には素直に聞き、順調に覚えて行ったので5~6回ぐらいで独り立ちしました。
事件が起きたのはそんな独り立ちをし、3か月ぐらい経ってからでしょうか。
僕の義母は気管切開をしているので声は出ないですが、耳はしっかり聞こえます。
この介護ヘルパーちょっと声が大きいのです。
介護あるあるなのですが、施設には特に多いと思います。
入所者に声をかける時に、急に大きな声でゆっくり話すヘルパーを見かけます。
もちろん中には耳が遠い人もいますが、そうでない人にも同じ話し方で問いかけるヘルパーが多いですよね。
多分その方が伝わりやすい、または職業病的に無意識にそうなっているのかは分かりませんが、僕はどうしても全員にこんな話し方をする人は好きではありません。
高齢の方全員をコケにしているというか、そんな感じを受けるのです。
今回うちに入ったこのヘルパーもそんなタイプなのでしょうか。
とにかく義母に話しかける時にやたらに声が大きいのです。
何回も注意しました。
「うちの義母は耳は遠くないし夜中だし、声かけは普通の音量でやって下さい。」
と。
そうしたら返事も
「分かりました!!」
と大きいのです。
分かっていません。
それも含め何回もお願いしましたがダメでした。
義母もこの介護ヘルパーに声をかけられる時は、目がパッチリ大きく開くのでビックリしていたと思います。
また他にも自分を出してくる、嫌な面を目撃してしまったのです。
つづく
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