前回からの続き
全ての在宅介護をやっている方が同じ内容の介護ケアではないので一概には言えませんが、旅行に行けるようになるポイントを前回よりさらに細かく上げてみたいと思います。
旅行に行くためのポイント
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1.介護ヘルパーさんのスケジュール調整
仮に1泊2日の旅行だとすると、家を出る時間と帰ってくる時間で多少前後しますが、丸2日間(48時間)介護ヘルパーさんを入れないといけません。
1人のヘルパーさんで48時間ぶっ通しで入れるのは、無理ですので最低2〜3人は必要になります。
そこを事業者と話し合い、うまくローテーションして入ってもらいます。
また義母が元気に過ごせての旅行。
義母をしっかりと診てくれるヘルパーさんでなければ不安で僕達も旅行どころではありません。
ここはご家族によってそれぞれだと思いますが、僕達は信頼しているヘルパーさんが入らないと旅行の予定は立てません。
その前に信頼のおけるヘルパーさんしか、普段から入れてません。
ですからこの辺はほぼクリアです。
2.看護士さんのスケジュール調整
今現在、義母には週に4日平日に毎回看護士さんが来てくれます。
義母は自力で排便が出来ないために、摘便や痰出しをやってもらいます。
以前は2人で摘便をやっていましたが、現在は担当医が必要という事で週に4日看護士さんを入れてくれています。
こちらもかなり助かっているのですが、土日には緊急時以外は入ってくれません。
現在は摘便はそのスケジュールでOKなのですが、それ以外に朝と晩に毎日栄養を注入する前に、ガス抜きを行なっています。
肛門に指を入れてお腹を押して腸に溜まったガスを出すのです。
これを怠るとガスが溜まり嘔吐します。
そうなると誤嚥性肺炎になる可能性があり、最悪死に至ることもあります。
そのために、土日を絡ませて旅行に行く時には普段入ってくれている看護士さんは無理ですので、他の事業所で入ってくれる看護士さんに頼まないといけません。
ヘルパーさんは基本的に医療行為は出来ませんので、看護士さんに頼む事になります。
その調整も必要となります。
3.備品の補充
いつも義母の介護に必要な備品の補充をしっかりとしていきます。
旅行に出発してから、オムツがない!とかティッシュがない!とかだと義母もヘルパーさんも困ってしまいますので、しっかりと前日にチェックです。
我が家の備品についてはこちらをご参照下さい。
4.各介護スタッフへの連絡
各介護スタッフへ旅行へ行くのでと伝えておきます。
そうするとお互いのスタッフ同士が連携して、より強力に看てくれます。
5.緊急時の備え
連絡先、簡易吸引機の準備等をします。
充電すれば使える簡易吸引機は、いざ停電になった時には助かる存在です。
また僕ら夫婦の連絡先はもちろん、その他にも担当医や看護師等の連絡先も分かるように電話番号を書いた紙を、義母の部屋の分かる位置へ貼っておきます。
まとめ
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主にここに上げた項目事項を、いつも旅行に行く時には欠かさずにやっています。
今の僕達はここまでやっておけば、安心して出かけられるのです。
あとは普段からの各スタッフ達との信頼関係も大いにあると思います。
信頼できるスタッフに出会えるまでは、僕達もかなり苦労したんですが、今はガッチリと心強い人達ばかりで感謝感謝です。
在宅介護をやり始めた頃は、旅行なんてぜったいに行けないと思っていました。
そんな僕達でもここまで出来るようになったので、同じ環境の方は諦めずに信じて頑張って下さい。
そうすれば、未来の明るい在宅介護との両立できる生活が必ず待っているはずです。
少しでも参考になれば幸いです。
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